令和7年 菜種御供大祭 Natane Goku Grand Festival 2025
令和7年 菜種御供大祭
令和7年(2025年)3月25日は大阪府藤井寺市にある道明寺天満宮に「菜種御供大祭」の撮影に行きました。
![]() |
神社境内 Inside view of shrine |
近鉄 道明寺駅から約徒歩5分 駅前商店街を抜けた丘の上に神社があります。
道明寺という名前は明治時代以前の神仏習合の頃には同じ敷地内に寺と神社が建っていましたが、神仏分離によって分けられ寺は道明寺(尼寺)として別の近隣地にあります。
![]() |
本殿神事 Shinto Ritual in Main Shrine |
道明寺は菅原道真公の叔母様 覚寿尼公(かくじゅにこう)が住んでいた場所です。神社のHPによれば道真公が延喜元年(901年)大宰府に左遷される途中にも立ち寄って、覚寿尼公との別れを惜しんだそうです。この場面は「道明寺の別れ」として有名です。
その際辺り一面には菜の花が咲いていました。覚寿尼公は毎日陰膳を据えていましたが、その飯を粉にし、梅の実の形にした黄色の団子をこしらえたところ、病気平癒の効があるとして、参拝者がこぞって求めました。
これが河内の春を告げる神事となり、「河内の春ごと」として親しまれているそうです。
![]() |
菜の花の授与 Conferment of rape flowers |
今年は2月から3月中旬まで気温が低い日が続き、梅の開花がとても遅れました。そして、ソメイヨシノの開花も遅れていましたが、当日、日中は初夏の陽気でした。
私は午前9時ごろに神社に到着して社務所にご挨拶をしてから神事の撮影を致しました。
午後1時に本殿前に参集した稚児とその保護者たちで華やかで愛らしい雰囲気となっていました。
![]() |
神職によるお祓い Purification by the Shinto priest |
稚児たちは菜の花をもらい、お払いを受けた後に行列が出発しました。
![]() |
神社から出発 Festival children's parade departure from shrine |
先頭の神職に続いて子供を守護する猿田彦が先導します。
![]() |
街中を行く Pass Through the town |
行列は神社境内を抜け、商店街を道明寺駅に向かいます。
![]() |
稚児行列の様子 View of festival children's parade |
この祭礼の行列の道行きはどちらかといえば短いのですが、幼い稚児には過酷です。
![]() |
神社への帰路 Festival children's parade at return route to shrine |
行列は駅前で曲がって神社に戻ります。
![]() |
稚児の祈り Little Prayer of festival children |
境内に入って本殿前で菜の花をお供えして稚児たちの奉仕は終わりました。
稚児たちは衣装のまま境内で記念写真を撮ったりしながら帰途に着きました。
道明寺天満宮、祭り関係者、そして、参加者の皆様ありがとうございました。
撮影機材:
CANON EOS 5D Mark III、EOS R6
CANON EF 16-35mmF 4.0L IS USM、EF 24-105mm F4.0L IS USM
TAMRON 28-300mm F3.5-6.3 VC PZD
編集ソフトウェア: Adwaa Silkypix Developer Studio
Pro 11
*この記事をお読みになって、協賛金をお支払いくださる方は下記ボタンからお願いします。
取材や作品制作に使わせていただきます。
コメント
コメントを投稿